あらすじ
仮のお付き合いのまま続いている2人。
律が職場の後輩と飲みに行ったあと、家に帰ると…。
(※リバのため、2人とも挿入あり。)
・70ページ(表紙+本文+おまけ)
2〜4話は1話の過去編です。
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サンプル
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編集部レビュー
【山本だいすけのレビュー】
「俺たち、これから4」は、きみさんどさんによる待望の第4巻です。桐谷と佐久間の関係性がメインで、二人の立場が入れ替わるシチュエーションが特徴的。推し関係の深掘りって本当に尊い瞬間ばかりで、このサークルの作品ってマジで感情描写が秀逸なんですよね。
ストーリーは日常から非日常へと段階的に進んでいって、キャラの心理描写がしっかり描かれているのが最高です。単なる肉体関係ではなく、信頼関係があった上でのシーンだから、読んでいて「あ、こいつら本気で好きなんだな」って伝わってくる。そういう関係性の重層性が、HNTでも高く評価されてるサークルの強みだと思います。
作画クオリティも安定していて、背景や表情のディテールにこだわりがある。桐谷と佐久間の顔の描き分けもしっかりしてるし、二人の関係の変化を視覚的にも感じられる構成になっています。既刊を読んでいたら絶対に続きが気になる仕上がり。シリーズ追いの醍醐味ってこれですよ。
エロシーンのボリュームも申し分なく、ストーリーとのバランスが取れているのが◎。推し関係好きにはたまらない1冊です。HNTでは「推し関係×感情描写重視」の他作品もおすすめですよ。
✍️ HNT編集部レビュー
シリーズの進化系『俺たち、これから4』—関係性の深掘りがもたらす新しい段階
私が業界に携わって10年目となりますが、アダルトコミック・漫画の世界において「シリーズの継続」ほど難しい営為はありません。初回作品の余韻を引きずりながら、読者の期待値を超え、かつ新しい物語的価値を生み出す—その均衡は多くの作家が頭を悩ませるテーマです。きみさんど先生の「俺たち、これから」シリーズは、この課題に真摯に向き合い、既刊の作品群の中で確実に進化を遂行してきました。その最新作『俺たち、これから4』は、シリーズの集大成的な重要性を帯びた一作と言えるでしょう。
シリーズ全体の位置づけと『4』がもたらす構造的な転換
本作を語る前に、まず「俺たち、これから」シリーズ全体の軌跡を整理する必要があります。このシリーズの根底にあるのは、仮交際という曖昧な関係性のまま続く二人の男性キャラクター—桐谷と佐久間の関係です。現代のアダルト作品の中で、こうした「未確定の感情」や「曖昧さの中での肉体関係」というテーマに正面から向き合う作品は意外と少ないのが実情です。多くの作品は関係性の確立や完結を急ぎますが、きみさんど先生は敢えてその曖昧さに留まり、その中での心理描写と身体的な営みの相互作用を丁寧に描いてきました。
『俺たち、これから4』において特筆すべきは、物語の構成が過去編へシフトしている点です。2話から4話が「1話の過去編」という構成は、業界的には洗練された物語戦略を示唆しています。現在進行形の関係性(1話)と、その背景にある過去のエピソード群という二層構造は、読者に「なぜこの二人は仮の関係のままなのか」という根本的な問いへの答え合わせを促します。これは単なるボリュームの水増しではなく、心理的な充実度を深める構成だと私は評価します。
現在進行形の関係性—「仮のお付き合い」という緊張感の維持
1話のメインストーリーで描かれるのは、律が職場の後輩との飲み会から帰宅した直後のシーンです。この日常的でありながら緊張感を孕んだ場面設定は、作品全体の魅力を凝縮しています。「仮のお付き合い」という立場が継続している二人の間に、飲み会からの帰宅という「日常の断片」を挟むことで、現実的な距離感と親密さの落差が際立つのです。
きみさんど先生の描写力の真骨頂は、この緊張感を肉体的な表現へいかに転化させるかにあります。本作では、「2人とも挿入あり」という表記からも明らかなように、リバーシブル(リバ)の関係が描かれます。これは業界的には重要な選択です。なぜなら、このジャンルにおいて双方向の身体性を描くことは、権力関係や支配・被支配の構図を解体し、より対等で複雑な関係性を表現することを意味するからです。二人の間に「挿入される側・する側」という固定的な役割がないことで、その時々の心理状態や感情の揺れが身体的なポジションに反映されるようになります。これは心理描写と肉体描写の統合を高いレベルで実現する手法です。
過去編が照らす二人の関係の本質
2話以降の過去編構成は、読者に「現在」を相対化させる効果を生みます。単なる時間的な遡行ではなく、「なぜこの二人は仮のままなのか」という問いに、各エピソードを通じて答えていく構造です。
この構成方法は、実は近年のアダルト作品の中で高度化している傾向を反映しています。かつては単発のワンショット的な関係性を描く作品が主流でしたが、2010年代後半からは「関係性の変遷」や「心理的な絆の形成過程」を丁寧に追う作品が市場での評価を高めています。本作がその流れに正確に位置づけられるのは、きみさんど先生が読者の求める充実感が「単なる肉体的描写」から「関係性の深掘りによる満足感」へシフトしていることを理解しているからこそです。
技術的側面と読者体験の質
本作は全70ページという分量設定も戦略的です。表紙、本文、おまけという構成を考慮すると、本編で確実な物語的充実を遂行しながら、おまけページで別視点や番外編的な世界観の拡張を行うことが可能になります。これは「お得感」だけでなく「物語の奥行き」を読者に提供する配慮です。
デジタル販売プラットフォームの一般的な相場観からすると、このボリュームと質感のある作品は、読者に対して「購入から消費までの時間」をより長く確保させます。短時間で消費される一次的快感よりも、複数回の読み返しに耐える「構成的な深さ」を用意することで、購入後の満足度持続期間が延伸するのです。
業界全体の文脈における評価
男性同士の肉体関係を扱う作品は、アダルト産業全体の中でも「芸術的な完成度」が問われやすい領域です。これは好悪の問題ではなく、市場の現実です。なぜなら、このジャンルの読者層は、肉体的な興奮と同等かそれ以上に「心理的な説得力」や「関係性の複雑さ」を要求する傾向が強いからです。
『俺たち、これから4』は、その厳しい基準に応えている作品だと評価します:
- 曖昧な関係性の継続を、単なる都合の良さとしてではなく、深い心理的背景から説明する構成
- リバーシブルな身体表現により、支配関係を超えた対等性の表現
- 過去編を含む多層構造による、読み手の「なぜ」という問いへの丁寧な応答
- 単発的な快感ではなく、複数回読み返すに値する物語的深さ
これらの要素は、単に「作品の魅力」にとどまりません。業界全体のトレンドとして「質的な充実」が市場価値を高める傾向が加速している中で、本作は読者の購買判断を後押しする十分な根拠を提示しているのです。
購入検討者への実用的ガイダンス
本作の購入を検討されている方へ、私の10年の経験から実用的な情報をお伝えします:
- シリーズ既刊作品を未読の場合、可能であれば1話から順に進めることをお勧めします。本作は単体での完結性がありますが、シリーズ全体を通じて初めて「仮のお付き合い」という設定の重みが理解できます
- 心理描写と肉体描写のバランスを重視する読者には特に満足度が高いでしょう。事実、業界の評価基準においても、単なる性的描写ではなく「描写の意味付け」が重視されています
- リバーシブルな表現に対応できる読者層であれば、より深い満足感を得られます。本作では、ポジションの交代が心理的な状態変化と連動しており、その「統一性」が作品の質的な完成度を高めています
- デジタル販売版であるため、購入後のアクセス利便性は最適です。複数回読み返すことで、初読時には気づかなかった心理描写の微妙さが浮かび上がる仕様になっていると予想されます
『俺たち、これから4』は、単なる一つのアダルト作品ではなく、当ジャンルの現在地を示す「業界的指標」としての価値を持つ一作です。読者諸氏の投資する時間と経費が、確実に「満足感」へ転化される設計になっていることを、私は業界歴10年の経験から保証いたします。
記事作成担当:高橋 誠(レビュー統括・10年目)
業界の変遷を見守ってきた立場から、本作はシリーズの成熟期を迎えた実作だと確信しています。
おすすめレビュー(クリックで展開)
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