レビュー
島の住民どうしはいつでもどこでも交われる、そんな風習・ならわしがある島で、島に染まっておらずお互いを男女として意識しあっている主人公とヒロインですが、ならわしには従うしかないのでそれぞれ、主人公は別の女性と、ヒロインは別の男と交わります。そんな島の狂気の中でも変わらずいつかはヒロインと共に島を出て行きたい、ヒロインと結ばれたいと思っていた主人公。一方でヒロインは島に染まり、色んな男と交わり悦び、主人公よりと好きな人が出来、その人と交わるために島に住み続けると言うヒロイン。この対比が無情感、切なさがあり良かったですね。
絵もまさに閉塞感ある「島」「村」感があり、そこらで男女が群がっている乱交感がありました。
あらすじ
★1話まるごと立ち読み付き!!★
ある村での風習を、エロスの詰まったタッチで描いた奇才・あすぜむの連載作品『村のならわし』待望の電子単行本版がついに発売!!
「女はな…それぞれ特別、気持ちええところがあるの…」
離島の小さな漁村。この村には昔からのならわしがある。
’オコモリ’――それは、年頃になった若者が集められ、年長の女性に筆おろしをしてもらう儀式であった。
性に開放的な村の習慣に嫌悪感を抱きながらも、たっつんはついに儀式の日を迎えることになる。
それは同時に、’水揚げ’――たっつんがひそかに慕う相手・赤江(あかえ)が、処女喪失の儀式を行うことも意味していた…。
<収録作品>
・村のならわし 1話~6話
・あとがき
【※本作品は、「村のならわし〈1話~6話〉」話売り作品の電子単行本版です。重複購入にご注意ください。】