おすすめレビュー
失礼ながら[作品内容]に書いてある商業誌掲載版の方は存じ上げなかったのですが、確かに本作単体でも読める内容です。ただ、それは本作だけでスッキリと全ての謎が解けると言う意味ではなく、一応の一話完結のていを成しているに留まります。
つまりは登場人物の素性やら怪しげな事件の真相やら、割りとどっさり謎を残したまです(あとがきを読むとヒントが有ります)。
もっとも、シリーズ作品の「引き」としてはよくある事で、不快感の募るモヤと言うよりは続きの気になるワクに類する感覚です。
それに、言わぬが花の趣きも含んでいます。
女の子、特に深窓の令嬢を思わせる上品な美女は多少謎めいているくらいで丁度良く、近づきがたい雰囲気と吸い込まれるような好奇心を漂わせ、美貌がより輪をかけて魅力的に映ります。
あらすじ
20世紀初頭、パリ。男装少女と謎多きお嬢様のオカルト冒険譚。以前にヤングエース2015年6月号(KADOKAWA)で賞を頂き掲載して頂いた「グランギニョル」の二人がまた描きたくなったので描きました。あおちらの読み切りは収録できませんでしたが、一応独立しても読める仕様にはしてあります。