おすすめレビュー
最初に読んで圧倒されたのが、1ページごとに描き込まれた緻密な作画の情報量と、斑鳩からギャラガにいたるまで、古今東西の様々なシューティング・ゲームのエッセンスが、幻想郷という隔離世界を舞台に、一つの世界観に集約されているという事でした。特に斑鳩の設定は、この物語の根幹にも深く関わってきており…おっと、これ以上はネタバレでした。
オリジナルの東方とは、多少設定が異なる他、キャラの絵柄が、JO的な方向に独特だったりはしますが、読み進めていくうちに、そんな些細な問題など、全く気にならなくなる事でしょう。
これほどの実力を持つ同人作家が、いまだに野にひしめいているということに
ネットの広大さを感じずにはいられません。 非エロもの、百合物の同人漫画としては最高峰に面白い。
ストーリー・作画・キャラメイクの全てが超高水準。
ただ、原作の延長線にあるストーリーを読みたい方には向かないかな。設定の大部分がオリジナルに補完されています。 数多くの東方project二次創作品を目にしましたが、画力・ストーリー・独自な世界観設定・キャラクター設定と、最高水準の作品だと感じました。
同サークル様のRAINMAKERから読みましたが一部共通する世界設定なので、RAINMAKERを楽しまれた方であれば深く気に入る作品だと思います。
逆を返せば本作品を呼んで気に入られた方は、RAINMAKERもオスメ出来ると思います。
原作設定との乖離が苦手な方には不向きかも知れませんが、突飛なストーリーと言うよりも深い考察の上に出来ているストーリーだと感じます。 やたら気合いの入った同人マンガ。
たぶんだけど、作者は設定を緻密に作り込んだろうね。
世界観の気合いの入り方だけではなく、絵の書き込みもすごく、
素人くさい感想ながら、きっと大変だったんだろうなあ、と思わせる。
作品世界はSF風でやたらメカしいけれど、これは作者の趣味らしい。
人物造形も、外見はちょっとこわいかなと思う部分はあるが、劇画風東方と考えれば十分アリだろう。
とにかくシリアス東方マンガに飢えている人は、この作品を読めば、その飢えが満たされるんじゃないかと思う。
絵柄に抵抗がなければ手にとって欲しい、ボリュームもあることだし。
あらすじ
東方project2次創作。霧雨魔理沙を主役とする、上下巻で300ページにわたるシリアスハードアクション漫画です。
多分にメカメカしくなっているので、SF好きな方にもぜひお手にとっていただきたい作品です。
2011年12月30日追記:値下げしました600円→400円