おすすめレビュー
本作は、人形作り工房に訪れた女性記者が見舞われた怪奇譚の一部始終を描いた短編漫画です。サンプルからもわかりますが、実に繊細なタッチで描かれた同人誌です。
サークル・牛乳屋の中の人は碓井ツカサ名義で商業方面でも活躍されている方のようですね。
ただ、作品内容は怪奇譚・ホラーであり、鬱タグからもわかるように、ちょっと後味は良くない感じ。
それとは別に、時系列的に(わざと)かき乱すような描き方がされていて、結局ことの顛末がなんであったのか、読者としては想像を巡らせる必要のあるエンドになっています。
それも含めて怪奇譚といましょうか。独特の雰囲気のある作品です。
なお、脚タグも付いています通り、脚も物語の一つの要素になっていますね。確かに表紙の彼女の脚は、膝丈のロングスカートも相まってなか魅力的です。
ちなみにですが、同じく牛乳屋さんがお描きになっている忌憚少女シリーズともつながりを持った作品になっています。
その辺も込みで、ホラー的な演出や終わり方を好まれる方にお勧めしたい作品ですね。 昭和初期の微妙に大正時代の雰囲気が漂う世界観を背景に描かれた、微ホラー漫画です。
個人的に同じ作者の「忌憚少女」シリーズが好きなのでこちらも購入してみました。
外国のホラー映画の様に一気に迫ってくるような展開ではなく、ジワと物語を侵食していくような和風ホラーの展開が恐怖を煽ります。が、作品内容にもあるように「微」ホラーなのでそれほど構えて読まなくても大丈夫です。
人形にまつわる怪談、みたいな話で値段分は楽しめました。
あらすじ
昭和初期モノの微ホラー
話題になっている人形作り工房へ取材で訪れた女性
そこには変わった人形達が置かれていた…
24ページの作品です。