おすすめレビュー
前作で異父兄妹の危うい絆と愛欲を描いた作者の新作、今作の舞台は未来でSFです。未来は超格差社会。超ハイテクの「楽園」のすぐ脇には、ネットも行政サービスも無い見捨てられた街が広がっています。
物語は、そこで荒さむ事もなく逞しく自活している主人公の少女が、ある日帰り道の林の中で、放棄されて動かないイケメン長身のアンドロイドを拾う所から始まります。
家に連れ帰って充電すると無事復活、以前の履歴やメモリーは初期化されていますが、ちゃんと会話も通じる青年型アンドロイドですが「(この街にいたらあなたは)解体されて部品を売られちゃう」なんてセリフが少女から飛び出した所から場の雰囲気が変わります。何やら必死になったアンドロイド君、少女に得意の技能で「恩返し」を申し出るのですが…
実はこのアンドロイド、セックス奉仕に特化した技能を持つ個体なのでした。
(他、マッサージもできる)
アンドロイドの青年は「性技術認定証」合格済の、技能もパーツも安心保証。初体験の苦痛も消し去る素敵機能付。こんな人の皮を被った性獣(笑)の手順と手管を尽くした愛撫の前に、何も知らない少女はひとたまりもありません。初体験の怖れと、初めての快感への欲求がないまぜになった少女の反応、戸惑い乱れる発展途上なスレンダーな肢体、切羽詰まった表情を捉えた画、とてもエロティックです。
アンドロイドでAIという設定で、却って相手の異質な「内面(?)」への想像が膨らみます。~坦々と進む行為はどこまでプリセットなのか? 捨てられて心(?)が傷ついてるのか? あるのか心? 分解売却(笑)の危機に発動した自己防衛プログラムとかなのか? ~
想像は作品のタイトル『AIはあなたの夢を見るか?』に戻ります。
そこは読者それぞれの読み取りにお任せですね。
ラスト、覚えたての女の子のその後が心配ですが、まあほどに(笑)
設定が、一風変わったテイストを醸し出す面白いお話。お薦め。 詳しい設定はナゾなアンドロイドを拾うわけですが、プログラムとは思えないくらい、ヒロインに心を開いている感じがしました。世界観も闇があって、かなり好みな作品でした。でもこの2人のお陰で、2人の家だけは、あったかい世界な感じがします。
嬉しかったのは、本編終了したあとの1枚のイラスト。2人のその後の様子だと思われますが、仲良くしているみたいでよかった。こからお話がどん広がっていきそうでした! アンドロイドとはいえ感情豊かなので、そんなに機械や人外という感じはないですが、特殊な環境での微笑ましいラブストーリーでかわいです。
アリスが〇気な見た目でかわいらしく、かつしっかりものという感じでキャラも好感を持ちました。
エロシーンもかなり好みで、修正で隠れてはいますが、アリスの中までしっかり描かれてるのが個人的にポイントが高く、初めてのセックスの快楽に襲われるアリスがかわいかったです!
黒澤がなんで捨てられていたのかとか来歴も若干気になるので、もし続きがでたら読みたくなる二人でした。 少女が棄てられたアンドロイドを拾ったら、それはセックス用のアンドロイドで…。されるがまに気持ちよくなっちゃう、なんならえっちにはまっちゃうハッピーエンドでした。こういう話ってアンドロイドに感情がなかったりとか最後は動かなくなったりとか悲しい展開になるかなーって思ってたんだけど、アンドロイドの黒澤は感情たっぷりでフツーの男子とほとんど変らんかったね。このまえっちなことにはまってふたりで末永く爆発して欲しい…アンドロイドに爆発は危険か(笑) 捨てられていたロボットと少女のお話。
性的なことをするためのロボットとのえっち。
少女の感情の動きとか表情とかがとても綺麗で素敵でした。
通常の会話からの、エッチシーンの流れも自然で、
エッチシーンでは思い遣りながら、性的なことをするためのロボットという設定が活きるシーンもあり。
最後のオマケイラストもとっても良かったです。
アリスちゃんが素直なのも良かった!かわいかったです。 説明にもある通り、拾ったアンドロイドに恩返しさせられる話です。
世界観やキャラクター設定は結構練ってるような感じがしますが、そこがあまり生かされてなくてもったないと思いました。
アンドロイド感もほぼなく、ほんとに普通の男性って感じで、もう少し作り物感があっても良かったのかなーと。
あとなんせ感情豊かな分、壊れたりした時が余計辛くなりそう、。
クロサワの名前の由来はユニークだなと思いました。
あらすじ
AIはあなたの夢を見るか?
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発展した街「楽園」の影、貧困地区で
ひっそりと暮らす少女アリスは、
ある日捨てられたアンドロイドを見つける。
黒い髪、黒い瞳をしている彼は、
祖父から語り継がれた、世界の極東の話を想起させた。
憧れていたうつくしい黒色。
彼を『黒澤』と名付け、一緒に暮らすことになるが、
彼はセックスアンドロイドだった。
本文51ページ(PDF・JPG)
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Twitter:@asakawa_sina
導入の冒頭28ページを公開しています。
原作:浅川