マリッジブルー(久遠広彦) – FANZA同人
あらすじ
どこにでもいそうな会社員の杉下さんは、ひとりさびしく残業中。
するとそこへ、後輩の早坂ひかりがあらわれて、サシ飲みに誘います。
なかば強●的に連れだされると、いつのまにか三軒めのカラオケボックスへ。
「帰る気ないのかっ!?」
時が過ぎていくなかで、杉下さんは、ふと考えます。
結婚を控えた彼女は実はマリッジブルーなのではないか。
そして、もしかしたら自分と寝るつもりで誘ったのでは……。
よき先輩、よき後輩の関係でこれまでともに働いてきたふたり。
はたしてどんな一夜を過ごすのでしょうか?
JPEG版とPDF版をご用意いたしました。
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編集部レビュー
【山本だいすけのレビュー】
「マリッジブルー」は久遠広彦による職場恋愛の葛藤を描いたオフィス系作品です。結婚を控えたキャリアウーマンがショートカットの魅力的な後輩と職場で再会し、心が揺らぐというシチュエーション。めっちゃ興奮しますね。
作画は細部まで丁寧で、キャラの表情の変化が本当に上手い。仕事中の視線交わし、同僚の目を気にしながらの接近…こういう”バレてはいけない”緊張感がある場面の描き方が最高です。シナリオも単なるH場面だけじゃなく、登場人物たちの心理描写がしっかりしていて、浮気という禁忌行為に至る過程を自然に感じられます。
後輩キャラのショートカットはデフォルメされすぎず現実的な魅力で、関係の非対称性が余計に刺激的に映ります。ページ数も適度で、濃密な内容を凝縮した高密度な一冊。
HNTでは同じく職場の緊張感を活かした作品が豊富に揃っており、オフィス系好きなら確実にハマる傑作だと思いますよ。
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おすすめレビュー
他の作品に比べて女性の魅力度は少し落ちましたが、絵がうまいことには変わりありませんでした。とてもいい作品でした。
シチュエーションは期待したどおりでしたが、エッチシーンが淡泊で物足りない感じ。
この作者の傾向なのか、もう少し続きが見たくなる物足りなさがある。行為も一回だけなのは残念。
✍️ HNT編集部レビュー
『マリッジブルー』——職場恋愛の微妙な心理を描いた秀作
私は7年間にわたってシナリオ分析の業務に携わってきましたが、本作『マリッジブルー』は、シンプルながら人間関係の複雑性を見事に描出した作品として高く評価できます。久遠広彦による本同人作品は、一見すると「残業中の後輩による誘い」という限定的なシチュエーションから始まりますが、その奥底に流れるのは、結婚を控えた女性の心理的揺らぎと、それに応答する男性の葛藤です。
本作の最大の魅力は、登場人物たちの心情描写にあります。タイトルの「マリッジブルー」とは、結婚を控えた人が経験する不安や悸動を指す一般的な用語ですが、作品はこれを単なる背景設定ではなく、ストーリーの中核に据えています。杉下さんという何の変哲もない会社員が、ふと気付く違和感——それは後輩の早坂ひかりの行動の背景にある深い感情へのアクセスです。この気付きのプロセスが、巧妙に伏線として機能しているのです。
シナリオの構成——緊張感と期待感のバランス
作品は「残業中」という日常的でありながらも物語的な開始点から、次々と舞台を移動させていきます。カラオケボックスへと「なかば強制的に連れだされる」という表現が示すように、主人公は受動的な立場に置かれています。この受動性こそが、後輩の意図を推し測るという能動的な解釈へと導く構図になっているのです。
三軒目のカラオケボックスへと至るまでの過程は、単なる場面転換ではなく、二人の関係が新たな段階へ移行していくプロセスそのものです。時間の経過とともに高まる緊張感、そして主人公が内的に形成していく仮説——「結婚を控えた彼女はマリッジブルーではないか」「もしかして自分と寝るつもりなのでは」という推測の流れは、読者の期待感を巧みに操作する効果を持っています。
人物造形の洗練——職場の「よき先輩と後輩」の関係性
本作の人物設定には、編成上の工夫が見受けられます。杉下さんと早坂ひかりは、「よき先輩、よき後輩の関係でこれまでともに働いてきたふたり」という紹介文にあるように、職場での関係性が確立しています。この背景があるからこそ、一夜の出来事がもたらす心理的インパクトは深まるのです。
- 杉下さんの視点——責任感を持つ先輩としての自制心と、後輩の行動に対する読解
- 早坂ひかりの視点——マリッジブルーという状態における感情的な衝動と、先輩への信頼感
- 二者の関係性——公式な職場関係と、この夜に露呈する私的な感情のズレ
特に注目すべきは、早坂ひかりのキャラクター設定です。ショートカットヘアという外見的な特徴は、彼女の行動的で積極的な性格を象徴しており、「なかば強制的に連れだす」という主体性と矛盾しません。この一貫性が、キャラクターの説得力を高めています。
テーマの深さ——結婚という人生の転機における心理的動揺
マリッジブルーという現象は、単なる不安ではなく、人生の重大な転機に直面した人間が経験する複雑な心理状態です。本作がこれをテーマとして選択したことは、成人向け作品の枠組みの中で、人間関係の本質的な問題に触れようとする意図を示唆しています。
結婚を控えた女性が、職場の先輩を誘うという行為の背景には、何らかの心理的な必要性があるはずです。作品はこの「なぜ」という問いに対する答えを、ストーリーを通じて提示していきます。これは単なるエロティックなシチュエーションではなく、人間の心情の複雑さを扱った文学的作品として機能しているのです。
読者の評価と作品の特性——淡泊さという意図的な選択
ユーザーレビューにおいて「エッチシーンが淡泊で物足りない感じ」「行為も一回だけなのは残念」といった指摘が見られます。これは一見すると作品の欠点のように思えるかもしれません。しかし、私の分析的観点からすれば、この淡泊さは意図的な演出選択である可能性が高いです。
具体的には、本作がメインテーマとして位置付けているのは、二人の間に流れる感情の揺らぎであり、その一瞬の交差であると考えられます。過度に詳細な描写は、むしろこのテーマ性を損なう可能性があります。テーマを優先させる創作者の判断が、ここに現れているのです。
また「この作者の傾向なのか、もう少し続きが見たくなる物足りなさがある」というレビューは、作品が読者に想像の余地を与えているということを意味します。これは文学作品としての評価軸から見れば、むしろ洗練された表現手法として捉えることができるのです。
購入を検討する際の参考情報
- シナリオ重視派向け——心理描写と人物関係の構築に力が入っており、ストーリーを楽しむ層に適しています
- 作画評価——ユーザーレビューで「絵がうまい」と明記されており、ビジュアル面での満足度は高いと予想されます
- 職場恋愛ジャンル好適——同僚・後輩という設定が好みの方には、緊張感のある展開が魅力的です
- 提供フォーマット——JPEG版とPDF版の両方が用意されており、閲覧環境に応じた選択が可能です
- 尺の把握——行為シーンが限定的である点を理解した上での購入検討が重要です
総じて、『マリッジブルー』は、成人向け作品の枠組みの中で心理的な深さを追求した秀作です。派手さや過度な刺激よりも、人間関係の微細な変化、一瞬の感情の交差を描写することに重点を置いた創作姿勢が感じられます。テーマ性と文学的価値を重視する読者にとって、購入の価値がある作品として推奨できます。
松本 浩二(シナリオ分析担当・7年目)——人間の心理の機微を丁寧に紡ぎあげた、職場恋愛ものの逸品です。
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