| 作家 | 永条エイ |
|---|---|
| 出版社 | シュークリーム |
| レーベル | from RED |
| シリーズ | 【18禁版】運命だけどあいいれない【単行本版】 |
| カテゴリー | BLマンガ |
| ページ数 | 233ページ |
| 配信開始日 | 配信開始日:2025/12/26 |
あらすじ
マッチングアプリでの運命的な出会いを経て、
すれ違いながらも晴れて両想いになった千堂と和泉。
’天敵で恋人’という関係に新しく’隣人’が加わって、
半同棲状態で甘い蜜月を過ごしていた。
そんな中、新入社員・佐原の指導係に任命された和泉。
指導の甲斐もあり、懐かれて万事問題なし…かと思いきや、
急速に成績を伸ばす佐原に持ち前の’負けずぎらい’が発動し、
焦りと激務に追い詰められてしまう。
そこに、和泉のコンプレックスの元でもある
兄・颯人が現れて――!?
「和泉に追われるのは俺だけがいい」
一方、独占欲をくすぶらせながらも、
そんな和泉をそばで支えたいと願う千堂は……?
心もカラダもいっそう近づく、
元’あいいれない’ふたりの第2巻 -恋人編- !
◆収録内容◆
「運命だけどあいいれない」6〜11話
単行本収録描き下ろし4P
特典(おまけ漫画1P)
※「特典(おまけ漫画1P)」は紙コミックスの応援書店にて配布されているものと同様のものが収録されています。
※本書は、現在配信している「運命だけどあいいれない【単行本版】2(特典付き)」を18禁版用に一部改訂したものです。内容は同じですので、重複購入にご注意下さい。
※18歳未満の方の購入・購読はかたくお断りいたします。
編集部レビュー
# 【18禁版】運命だけどあいいれない【単行本版】2 SEOレビュー
永条エイによる本作は、BL同人マンガの傑作として確立された地位を、第二巻でさらに深化させています。
独特の画風は細密な描線と感情的な瞳の表現で知られており、登場人物たちの心理状態を視覚的に引き出す力に優れています。ストーリーは相反する立場の主人公たちが、運命的な出会いながらも葛藤する関係性を丁寧に描写。その緊張感と親密さの落差が、読み手の没入感を高めることに成功しています。
本巻では関係性の進展に伴い、より濃密な場面描写が増します。シュークリームの高い製本品質と特典により、本編の表現をより引き立てています。
葛藤と欲望、理性と衝動が交錯する世界観は、単なる官能的なシチュエーションに留まらず、人間関係の根本的なテーマに触れています。複雑な感情交差を官能性と結びつけた構成は、本ジャンルの成熟した読者層に強く訴求するでしょう。
ファンタジーと現実感が融合した世界観は、繰り返し読む価値のある一冊です。
✍️ HNT編集部レビュー
「運命だけどあいいれない」第2巻:BL作品の成熟度を示す傑作の深化
私が編集部でこの10年間を過ごす中で目撃してきたのは、BL作品ジャンルの着実で確かな成長です。初期の頃は商業的な勢いのみで押し切る作品も多かった時代から、今では物語の質感やキャラクター描写の深さ、そして感情と官能性の融合をいかに表現するかが、真摯に追求される時代へと転換しました。「運命だけどあいいれない」の第2巻は、その現代的な成熟度を象徴する一冊であると、私は確信を持って断定できます。
本作は永条エイの手による連載作品として、from REDというレーベルの中でも特に注目を集めてきました。第1巻で確立された「天敵で恋人」という関係性を基軸としながら、第2巻では新たなドラマティックな要素が加わります。マッチングアプリでの運命的な出会いから始まった千堂と和泉の関係が、単なるロマンスを超えて、より複雑で多層的な人間関係へと進化していくのです。
ストーリー構成と心理描写の洗練さ
第2巻の大きな特徴は、関係性の進展に伴う心理的葛藤の描き方にあります。単行本版として再構成された6話から11話では、千堂と和泉の「蜜月期」が描かれながらも、そこに新たな亀裂が生じていく過程が丁寧に跡付けられています。特に注目すべきは、新入社員・佐原というキャラクターの導入によって、和泉の内面的な不安定さが可視化される点です。
負けずぎらいという和泉の本質的な性格と、指導係としての責任感の衝突。さらには、兄・颯人の登場によってかき立てられるコンプレックス。これらの要素が重層的に絡み合う構成は、業界内でも数少ない高度な心理劇として機能しています。個々のエモーショナルな局面が、単なる感情の波ではなく、キャラクターの根底にある動機や恐怖、欲望と直結しているのです。
一方、千堂の立場も同様に複雑です。独占欲をくすぶらせながらも、和泉をそばで支えたいという願いを抱く彼の葛藤は、決して利己的ではなく、愛する者を守りたいという本質的な衝動に根ざしています。このような両者の内面世界の交錯こそが、本作の真の価値なのです。
永条エイの画風と官能性表現の洗練
永条エイの描線技法について、私は特別な注目を払ってきました。細密な描線と感情的な瞳の表現というこの作家固有の特質は、キャラクターの心理状態を直接的に視覚化する能力として機能しています。喜びと不安が同時に宿る瞳。欲望と理性が相克する表情。そうした微妙な心象風景が、一コマ一コマに深く刻み込まれているのです。
第2巻では、関係性の進展に伴い、より濃密な場面描写が増加しています。これは単なる官能的表現の増加ではなく、心理描写と身体表現が完全に融合した表現形式へと進化していることを意味します。二人の身体的な接近が、同時に心理的な接近の表現となり、官能性そのものが物語の不可欠な要素として機能しているのです。この統合度の高さは、本ジャンルにおいても決して一般的ではありません。
例えば、焦りと激務に追い詰められた和泉と、そんな彼を支えたいという千堂の想いが、より肉体的に近づく場面では、単なる欲望の発露ではなく、相手を完全に自分のものにしたい、自分だけが必要とされたいという心理的な切実さが立ち上がるのです。この層の厚さが、繰り返し読む価値を生み出しています。
制作品質と特典の付加価値
本巻の製本品質についても、言及する価値があります。シュークリームという出版社の高い製本技術は、本作の表現力をさらに引き立てています。細密な描線がより鮮明に、豊かな階調表現がより深く表現されることで、永条エイの作画魂がより完全に読者に届くわけです。
特典として付属する描き下ろし4ページとおまけ漫画1ページは、単なるサービスではなく、本編では語られない日常的な二人の関係性を補完する重要なテキストです。特に単行本版として新規に収録される描き下ろし部分は、第1巻から第2巻への間隙を埋める心理的な布石として機能しており、作品全体の構成力を示す証左となっています。
本作が示唆する現代BL作品の方向性
業界全体を俯瞰すると、「運命だけどあいいれない」第2巻の存在は象徴的です。かつてのBL作品は、官能性と物語のバランスに試行錯誤するジャンルでした。しかし本作は、複雑な人間関係、心理的葛藤、そして身体的接近が完全に統合された作品として成立しています。これは、本ジャンルが単なる娯楽コンテンツから、文学的価値を持つ表現媒体へと進化したことを実証するものです。
登場人物たちが全員成人であり、複雑な職場人間関係や家族関係の中で葛藤する姿は、むしろ現代の大人たちの恋愛と人間関係を真摯に描こうという意図を感じさせます。マッチングアプリという現代的な出会いの形式から始まる物語が、天敵から恋人へ、そして隣人へと進化していく過程は、現代人の複雑な感情世界を反映したものなのです。
購入を検討されている読者へ向けて
本巻を購入検討中の方に、以下のポイントをお伝えします:
- 第1巻を既読の方であれば、第2巻での関係性の深化は必読の価値があります。物語の完成度が著しく向上しています
- 心理描写と官能表現の融合に価値を見出せる読者にとって、本作は同ジャンルの最良の選択肢の一つです
- 高品質な製本と充実した特典付きの単行本版は、本編の表現力を最大限に引き出しています
- 複雑な人間関係ドラマとしての側面も強いため、BL初心者にも心理ドラマ好きにもお勧めできます
18禁版と通常版の区別については、より表現が充実した版を求める成人読者には、本18禁版がお勧めです。ただし重複購入を避けるため、既に通常版を購入済みの場合は、その旨を販売元にご確認の上、購入判断されることをお勧めします。
永条エイとシュークリームのコンビネーション、そしてfrom REDレーベルの信頼感ある編集姿勢が、本作を傑作へと押し上げています。この第2巻は、現代BL作品の成熟度を示す象徴的な一冊として、今後も参照される作品になるでしょう。
高橋 誠(編集部 レビュー統括・10年目) ―この作品を通じて、ジャンル文学としてのBL表現の未来の可能性を感じずにはいられません。
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