レビュー
砂糖をまぶした一口大のドーナツ、缶ジュースに似せた容器のラムネ菓子、サッカーボールの包み紙に入ったチョコなど、昔懐かしの駄菓子が盛沢山。本作はモノクロですが、絵を見ただけで即・脳内でカラーの映像を再生できる世代は、きっといる筈です。
とっくの昔に過ぎ去ってしまった子供時代を思い出してノスタルジーに浸っていると、唐突にイ雰囲気へとシフトします。
濡れ場は王道の愛があるおねショタセックスで、作中で明言こそしていないもの、回想から恐らく二人とも両想いだった事が察せられます。
駄菓子だけに何とも甘やかですが、さぁこれからお楽しみというところに客が来たせいで、バレるかバレないかのスリルも味あわされる羽目に。
文字通り(ショタ君を)尻に敷くプレイが多いのは、二人の行く末を暗示しているかのようでした。
追記になりますが、作中には前述の通り懐かしの駄菓子が結構散りばめられているので、購入された方は背景を注意深く見てみることを推奨します。
あらすじ
「…ほんっと昔っから可愛いんだからっ…っ」
駄菓子屋のねーちゃん・咲(さき)と辛い食べ物が好きな男子・樹(いつき)は幼馴染。
駄菓子屋はみんなが集まる場所になっているが、樹はお菓子よりもねーちゃんを目当てに独りで訪れることも多かった。
そんな樹の気持ちなど、きっと、とっくにお見通しの咲ねーちゃん。気持ちは互いに膨らむばかり。
ある日、いつものように辛いヌードルを購入する樹に、奥の小上がりで食べてって良いよと提案。
ドキドキしながらそれに応じた樹だったが、ねーちゃんは「味見」すると言って顔を近づけてきて――