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サークル飲みの帰り道
後輩に肩を借り、ふらついた足取りで歩く。
彼女に振られた傷が癒えず、ついつい飲みすぎてしまった…。
後輩の工藤は、そんなに喋る奴じゃないけど
なんだかんだ俺を気遣ってくれるし、懐いてくれてるんだと思う。
…そして目を覚ますと、俺は工藤のベッドで寝ていた。
「ごめんっ、ここ工藤ん家だよな!?」
後輩に、酔った先輩の面倒を見させてしまったのか…
そう思い反省していると、工藤が顔を近づけてきた。
「ゆみって元カノの名前ですか?」
えっ、俺、そんなことこいつに話したっけ…?!
寝起きの頭で必死に考え焦っていると、工藤の顔がさらに近づく。
「…ん、なに?」
「陸先輩」
工藤はそう一言つぶやくと、俺の唇を奪った。
え…?今、こいつにキスされた?
困惑している俺をよそに、
真っ直ぐな目で見つめてくる工藤。
「先輩、俺じゃダメですか?」
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