おすすめレビュー
漫画はよく読むが製作には全く縁が無い私でも、単純に漫画家さんの世界がわかる読み物として面白いです。昨今はDL販売やSNSなどが発達してるし、それらを駆使することで、ひと昔前より同人活動の場で意外に漫画家として続けていける可能性は上がっているかも?という点は多くの方に知って欲しいと思いますね。 爆発的には売れないだろうけど、長く続けて欲しいと願う漫画家さんはたくさんいるので・ 初めてイベントに参加する初心者向けの漫画かと思って買いましたが、プロを目指している方やプロになったものなかうまくいかない方向けに描かれた指南書です。漫画を描ける人前提で漫画制作の技術は載ってません。
漫画制作に関する技術的な情報が欲しい方は他の作品の方がいかと思います。
コロナ前に執筆されたものなので情報が古い部分があるかと思いますが、商業も経験されている作者さんならではの体験(コミカライズを担当するようになった時の話など)が印象的でした。作者さんなりのプロの世界ではなかオリジナル作品が描けない方や芽が出ない方へのエールを感じました。 「同人誌の作り方」を一から説明する本ではない。これは応用編だ。
「マンガを描いて本にできる」というところまでは当然にできるということが前提の人向け。二次創作などの本は作れて何回かイベントにも参加して本を売った経験もある人に対して、継続可能な活動として「一次創作」の道に進む際の心得を説明している。
そういう前提で読んだ方が良い。
また、正直言って、今となってはこの本の内容は古びてしまっていると思う。今更この本がズバリ刺さるという人はいないと思う。こに描かれている内容は二次創作をやりながらでも学べるし、今だと一次創作はTwiterなどで試してからチャレンジする人の方が多いだろうからだ。また、今だと仕事として考えるなら電子書籍への対応が必須だがそのあたりは全く考慮されていない。
そのくらい、今の同人業界はすごい勢いで変化しているし、コロナでその変化はさらに加速するだろう。その変化の前に描かれた本ということで一種の歴史的資料のようなものと言えるだろうか。
とはいえ、(紙の本として考えれば)年に数冊出して70冊売れば仕事として成り立つ、などのデータは今でも変わらないしこの辺りは知らない人には参考にはなると思う。
あらすじ
オリジナル同人誌の作り方を漫画でわかりやすく説明!
商業漫画との違いは?メリットとデメリットは?同人誌をたくさん読んでもらうには…
など、同人誌制作の関心を引く話が盛りだくさんです。
36ページの作品です。
コミックス未収録作品です