おすすめレビュー
前作『魔女の作り方』のショタっ子が育って魔女のおにいさん(?)になりました。htps:/w.dlsite.com/home/work/=/product_id/RJ284031.html
彼と固着した輪廻を繰り返す女の子のお話です。
前作ほどのえぐみはなく、ひたすら、かわい二人の関係が、植物のようにゆったり育っていくのを眺めてはほのぼのとできる作品です。
定められた運命のようなものを、愛や恋で軽々突破する様は見ていて小気味いですねー。
とはいえ、呪いが消えたかどうかは定かでなく、まだ続編がありそうな余韻を残す終わり方だったので、次作も楽しみにしています! シリーズ合わせて購入いたしました。
前作との内容的な絡みは薄く、こちら単体でも楽し無ことができる構成です。
前日譚とは打って変わって、残酷な表現は一切なく、優しく朗らかな、かわいらしく綺麗なファンタジー作品でした。
個人的に男性を魔女と呼ぶ表現が好きなのでその辺もとてもにっこりしますね!
青年魔女の全体的に哀愁漂う空気感も素敵で、少女の元気いっぱい可愛らしい性格とても良くマッチしていて、2人のやりとりはとても微笑ましいです。
おそらくこちら単体では、柔和で不思議な魔女のお兄さんという印象になるかと思います。
前作を読んでいるとその所以が分かり、さやかな言葉の重みが増し、胸が締め付けられるような部分もありました。
今作にも構成的に終盤で真相が明かされる作りで、そこからの鮮やかな展開と結末に、前回の話で感じた毒気が浄化されるようでとっても良かったです。 前作「魔女の作り方」で悲劇的な結末の末魔女になってしまったかつての少年が一人の少女を通して救われる話です。
前作のふわとした甘い生活描写とシリアスな秘密はそのま、しかし今作はそれを悲劇ではなくハッピーエンドへと誘っていきます。
魔女である「先生」の下を訪れるアンジェリカは一緒にお茶をしたり、魔法で悩みを解決してくれる先生が大好きで足しげく彼の下へと通い暖かい関係を育みます、時には喧嘩別れもあるけど仲直りしてまたいつもの関係に戻るのです。
しかし、実は彼女は「何人目」かのアンジェリカなのです。アンジェリカは必ず村の男と結婚し、子を産むが同時に死んでしまい夫は必ずその悲しみから娘に同じ名を付け、そしてそのアンジェリカも魔女の「先生」の下へ通うようになる疑似的なループの呪いとでも言うべきものに縛られていたのです。
ですが、今回のアンジェリカが好きになったのは「先生」でした。彼女は村の男との縁談を断ると彼の下に押しかけ結ばれるのでした。
一見ご都合主義的なハッピーエンドですが前作を読んで「先生」のあまりにも残酷な境遇に涙したものならこの中に彼への救いと、癒しを見る事が出来るでしょう。
彼はきっと師匠のような魔女には決してならない、そう思えるほどに優しく温かい物語でした。 魔女のお兄さんと普通の少女とのかわいらしい触れ合いの物語かと思ったら、起承転結の転のあたり雰囲気が大いに変化します。しかし結局はハッピーエンドですから安心してください。
前作はえぐみのある物語でしたが(そこがい)比較するとこちらは大分平穏です。このあとのことを考えると必ずしも絶対平和とはいえないかもしれません。つながりがいつまでも続いて欲しいと思います。
あと、ぶっちゃけ眼鏡のお兄さんはとてもいものだと思います。 このお話は続編的な感じの作品ですが、この作品だけ読んでも楽しめます。
でも!これを読むのなら絶対に前作を読んでほしい!
前作を読んでからこのお話を読むのとこのお話だけを読むのとじゃあ魔女になった彼の人生というものがどういうものなのか、彼の歩んできた辛い道のりの果ての幸せがどういうものか…
彼女の存在がどれだけ彼を癒したのか…
このお話の本当の温かさの理解がまったく違います。
彼女が彼に与えたも希望がどういう意味を持つのかを違う角度で理解できるのは前作を読んだ方だけです。
本当に温かい救いのお話です。
前作とセットで読んでほしい! 魔女になってしまった者と10年経っても冷めなさそうな呪い、甘いねぇ
この物語は純愛だけどドロと重くそれでいながら甘酸っぱいこの感じがたまらない
是非とも前作と合わせて読んでもらいたいね
彼と彼女がどうなるのか、前作読んでる方ならこのなんとも言えないが幸あれとなる気持ちがわかると思うんだ
まぁ貧乏くじ引くのに慣れてそうだから大丈夫な気もするけどね
あらすじ
”森に入って道なりへ
突き当りの道をまっすぐ
そこで2回クルリと回って
目をつぶって3回跳ねると…”
そこは、魔女の住む家。
「魔女の家」に住む不思議な男の人を、私は先生と呼んでいる。
困っていることがあると、魔法を使って私を助けてくれる、
私だけの優しい”魔女(せんせい)”。
でも…、先生の笑顔はいつもどことなく寂しい。
まるで、私の結末(みらい)を知っているかような、優しいけれど、悲しい微笑―――。
『哀しき輪廻の呪いを背負う少女と、孤独で優しい魔女の物語。』
運命を覆す結末は、貴方の眼で。
※本作は、『魔女の作り方』の続編となっておりますが
本作品単体でもお楽しみいただけます。
<全48p>