おすすめレビュー
『dog eat dog era』シリーズの、鬼遍かっつぇ先生の新作。外界から隔絶された和風のお屋敷を舞台に、情念を内に秘めた青年が、意中の少女をじりと誘い開花させるお話。
ゲーテッドタウン風の設定の、昭和戦前のを思わせる街並み、施主の地主に撰ばれた者だけが住める別荘地。そこでは住民の子弟の教育にも不文律があり、子供は学校には通わせず家庭教師を付けるのが通例です。
女の子はお屋敷にひとり。従順無垢な箱入り娘。親からの連絡は間遠な手紙だけで、学校に行きたいという希望にも、はかばかしい反応はありません。
そこに突然訪れた、涼やかで端正な見目の青年。親から依頼された住み込みの家庭教師を名乗る彼は、少女が制止する暇もなくすらと、渡されている合鍵で、玄関を踏み越えてきます。
和風の調度に周囲の田園、時が止まったような世界で、ゆっくりと関係を育む少女と青年。少女の孤独を癒す平穏な日々は、止まらない心の傾きも孕んでいます。
そしてある日、親が話してくれない彼女の関心事を知っているという彼は「引き換えに『彼女の事』が知りたい」と提案してくるのです。
~その誘いが何を意味しているのか、少女はもう分かっています。
未知の世界に足を踏み入れようとする少女の懼れと緊張、そして期待。「自分が許可しないと開かれない」少女の自室の障子の引き戸。建具の障壁と少女の心の階梯をリンクさせた演出が、とても効果的です。
必死で深いキスを受け入れる少女の、いたいけな小さな舌を強調した蕩けた表情(!) 回を重ねて、覚えたての期待を疼かせた「自分からお誘い」にはぐっときました☆
隔離された無菌培養の少女が、青年の性戯の快感に染め上げられて喘ぐ様は
何とも淫靡で味わい深いものです☆
事情あって青年が自らに課しているのは、期限付きの光源氏計画。その結末と行く末にも興味津々ですね☆
閉じられた空間で揺らぎ熱する少女と青年の濃密な刻。良いお話でした☆ 一般的な襖や障子の高さは180cmだそうで、透さんの身長は185cm、紫さんは140cm前後でしょうか。
日本家屋に選ばれた者だけが住める別荘地、電化製品の出てこない世界、満開のひまわりと、さながら戦前日本のような雰囲気に、外界を知らずに純粋培養されたヒロインの元を訪れる得体の知れない男…と、好きな人にはたまらない設定ではないでしょうか(大好きです!)
個人的に鬼遍かっつぇ先生の描く男性の目力が癖なのですが、透さんは加えておかっぱ、サスペンダー、中折れ帽にロングコート、そして少女に敬語で喋る姿がフェチフルスイングです。常に笑みを絶やさず紫さんが堕ちてくるのを静かに待つ様が大変エモです。
紫さんは大人としての自立と解放の階段を登り始めたお嬢さんで、外の世界に出たいと願う一方で、透さんに覆い被さられると手のひらも身体も見えなくなる幼い存在というのがたまらなかったです。
ビジュアル的にインモラルを訴えかけてくる作品なんですが、一番たぎったのは畳の上、お布団で行われるえっぐえぐのえっちです。小さい身体に子宮が押し潰されるほどに激しく突いて中出し、命令形で『勉強』させる様、最高でした!
16歳の、透さんに身体を作り変えられまくった紫さんとの初夜を見たいなあと思いました。世界観を考えると白無垢なんですがちょっとレトロなデザインのウェティングドレスもいですよね…!?(妄想すみません)
Mauve様、鬼遍かっつぇ様、素敵な作品ありがとうございます! 待ってました!鬼遍先生の新作。読む前は、家檻とか、年齢差結構あるとおじさん感出るのかなとも少しだけ思いましたが、無駄な心配でしたね。
昔の伝統的な日本の住宅では玄関や部屋の入り口の高さが180センチ程度らしい(簡単に調べたので間違ってるかもですがすみません)ので、それよりも透先生は大きいって事かな?最初の登場もその大きさもあって怖い人なのかなって思いましたが、お顔やヘアスタイルは中性的なイケメンだし、穏やかな話し方。一瞬にしてギャップ萌えでした。
そして、たまに出る透先生の「…なさい」的な言葉遣い、丁寧語・敬語多めな会話も教えを乞うって感じで良き。それに、日本的レトロ感(三鷹の…から時代設定は現代だと思われますが)とが相まってエロティック!日本に生まれてビバサイコー!…だん思い出し興奮して変なテンションになってきちゃいました汗
先生との初めての行為前に、涙きはらした眼の紫ちゃんが、胸をくすぐられるような可愛さ。(女の私でもキュンなんだから、これやられたら堕ちない年上男性はいないんじゃ?)透先生との関わりあいで少女から大人になっていく様子も徐々に激しく、エロ丁寧に美しく描かれていて良かったです。
もう紫ちゃんは先生にメロな様子ですが、今後のお家関係の事や透先生の行動がとても気になります。 Twiterでサンプルを読んでこれは買うしか無いなと…!
普段エロいから購入するかストーリーに惹かれて購入するかの二択なんですけど、こちらは後者でした
紫が先生を招き入れた際の紫の台詞で先生が顔を歪めるようなカットがものすごく好きです
二年後に家を出る際にはきっと先生が色んなことを叶えてくれるんだろうなと素敵な未来を想うとたまらないです。! 焦らされて延期になるかなとビクしてたのでちゃんと出て嬉しいです!
それにしても絵が尊い
そして体格差があるのも前回のヴァンパイアと一緒で小柄で小さなお胸な感じが性壁に突き刺さる!
そして男が女性的な見た目なのがまたい…
やっぱ乙女系漫画は美しい男女がまぐわってこそ価値がある!
また続きが読みたいのでよろしくお願いします おかっぱ男子がエロ良いっていうのは、確かなようです。年の差や体格差が最高。
家に縛られて釣り合わないとされる身分違いの愛と、二人だけの世界が素晴らしかったです。
可哀想な紫ちゃんが報われることはあるのかな?
完璧な淑女になる前に何処かへ二人は逃げられるのか?
色々考えてしまいますが、ヤル事ヤってるから既成事実作れちゃってる!よし!
あらすじ
『八禄荘-家檻と花辱の嫁-』
***
『八禄荘』という、高級邸宅街がある。
富裕層の限られた人間のみが居住を許されている場所。
まるで箱庭のようなそこで日常を過ごす主人公は、
学校へ通うことを強く望んでいた。
そんな中、両親からの手紙で家庭教師がやってくるということを知らされる。
”家庭教師と学校じゃあ、全然違うじゃない”と主人公は不満を漏らすが……。
やってきた家庭教師は謎に満ちていながら、どこか強く惹かれるものがあった。
彼の愛情と、秘密と、檻のような家に囲まれ、
主人公は成長していく――……。
***
・本文jpg(48p/あとがき含)
・本文PDF
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Twitter:https://twitter.com/Katze_oni
製作者:Mauve(鬼遍かっつぇ)
アシスタント:幾春別たかお,半蔵(敬称略)
表紙デザイン:nzworks 様