おすすめレビュー
前作に引き続き蟲さんとのラブシーン多めで大変助かります。蟲との性行為、胎内共存に全体的に優しい世界なので前作よりさらに肉体改造など生態のヤバさが際立ちますがこの作品を知ったらもう後戻りできないので安心して読めます。
個人的に異質な蟲ならではのエグい生殖器と腹ボコシーン、後半にかけての後戻りできなさがとても素敵でぜひ本編で楽しんでいただきたいところ。
ありのま生きる蟲さんと寄り添う少女の物語がついに終わるのかと寂しくなりますが、それを上回るエクスタシーがあるのでお薦めです! 近年の緑のルーペさんの作品において、10代少年の役割とはズバリ「背徳感の引き立て役」
この作品では、虫さんと同じ名前の「橘くん」が出てくる。彼にヒロインの苗ちゃんからアプローチをかけ、恋人になってセックスする。
でもいざセックスの最中、苗ちゃんは虫の「たちばなくん」による脳内セックスのことしか考えてない。「橘くん」は「たちばなくん」の命令によって選んだ疑似竿役なのだ。
「橘くん」の心情を踏まえてから「たちばなくん」の快楽に溺れる苗ちゃんの姿を見ると、少年の心を残酷に弄ぶ背徳感が見て取れる。
この背徳感に興奮するかは読者次第である。 彼女が虫に脳を支配されて,卵巣にも虫遺伝子注入済みで,人間の方のたちばなくんとても悲しいです。
『家畜人ヤプー』にちょっと似てる嫌な敗北感のマゾヒスティックな読後感(が一周回って気持ちい)。
しかし…よく考えてみると,男が女の子を好きになるのも,女の子の体のラインを美しいと思って興奮するのも,セックスで快感を感じたり親愛感を感じたりするのも,生まれた子供を愛しく思ってかわいがるのも,セックスやった後はほかの異性に目移りするのも,全て,ことごとく,自分でない誰かに埋め込まれた(つまり親に)ヒト遺伝子に操られてのことであって…
そのヒト遺伝子には太古からコピーミスやウィルスで持ち込まれた他の生物の遺伝子が多数混入していてそれも含めてそのコピーを作ろうとヘコ腰動かして射精させられてるわけで…新たに虫に操られたとしても本質的に違いはないような気もします…
…嘘です。むしちんぽに負けて種族NTRかなしいです。明日,ゴキブリホイとキンチョール買いに行きます!
ということで,種族レベルのNTRでちんぽたつ変態むけの最強最悪のSFエロ本です。
中国SFに『三体』あるなら,日本SF界には『スカートに寄生虫』あり!
今年の日本SF大賞,星雲賞は,『スカートと寄生虫』に投票すべし! 前作の続き、というよりも完結編です。前作を読まれて関心が高まった方には是非お薦めです。前作からの伏線が回収されており、SF作品としても大変よくできています。女の子が、アソコに蟲を寄生させているのが当たり前の世界。その仕組みが明らかになります。繁殖という目的において、人類と蟲とは完全に共生関係を構築しており、それが社会的にも受け入れられています。もっとも、その実態がどんなものなのかは男性には知る由もないわけですが。 ふつうの日常を生きていた女の子が蟲と出会ってあれよと後戻りできない感じになっていくのがエロい。蟲が「日常の外側にいる異形」ではなく「まあ、女の子なら一度は飼うよね」くらいな位置にいる世界なせいで、ストッパーがからず転がり落ちていく。
ラストはこの作者にしてはめずらしく生存していたけど、これはグッドエンドなんですか。 話の流れとしては、カウンセラーの人から虫とどのように過ごしているかということを聞かれその日に行っている情事を語っていくパート、虫との赤ちゃんを作るための子作りセックスをするというパート、虫さんとの幻覚上でのセックスパート
どのシーンもとにかく蟲姦がありますので、しかも女の子の表情も良いのでとても抜けます。
また、カウンセラーの存在、虫を飼っている少女同士の交流、虫との交尾の手引き本というものからその世界観の構成がしっかりなされていて面白く感じました。
あらすじ
女子の性器に寄生する虫とそれを飼う女の子のお話です。
2020年5月 C98発行
58ページ(表紙画像・あとがきあり)